不倫は文化?共働き主婦が考える“浮気の理由”と、これからの夫婦のかたち

こんにちは、ライターのさわだちはるです。今日はちょっと大人なテーマ、「不倫」についてお話ししてみようと思います。

もうだいぶ前になりますが、「不倫は文化だ」なんて言葉が一世を風靡したことがありましたよね。あの発言、今でも妙に記憶に残っていて、"不倫"という文字を見るたびにふっと頭に浮かんできます。なんともインパクトが強すぎるというか…。当時はちょっとした社会現象にもなりました。

さて今回は、「なぜ不倫するのか?」という疑問を中心に、特に男性の不倫理由にフォーカスして、主婦目線で一緒に考えてみたいと思います。日々、家庭を支えながら子育てをしている私だからこそ、感じることも多くあって。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

男性が不倫に走る理由とは?

「どうして男性って不倫するの?」

実際、私の周囲でもときどき耳にするこの疑問。もちろんすべての男性がそうではありませんが、いろいろ調べてみると、大きく2つの理由があるようです。どちらも、ちょっと切ない背景を抱えています。

1. セックスレス夫婦の増加と、そのリアルな背景

まずひとつ目は、セックスレスの増加です。

ここで改めて、「セックスレスって何?」という定義からご紹介しますね。

日本性科学会では、「1ヶ月以上性交渉がなく、今後も予定がない状態」を“セックスレス”と定義しています。一時的にしていないということではなく、意識的に、あるいは無意識のうちに“もうしない関係”になってしまっているということです。そして驚くことに、既婚者のうち約48.3%がセックスレスであるというデータもあるんです(日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査 2022年版」より)。これはもう、2組に1組がレス状態という計算。予想よりずっと多いと思いませんか?

要因としてよく挙げられるのが、「仕事で疲れているから」。特に共働き家庭が増えている現代では、朝から晩まで仕事と家事に追われ、帰ってきたら子どもの宿題を見て、夕飯を作って、お風呂に入れて――と、もうクタクタ。「正直それどころじゃない」っていう日、ありますよね。特に女性にとって、セックスは「気持ちの余裕」が必要なことも多いもの。精神的・肉体的な疲労、時間のなさ、心のすれ違いが重なると、自然と距離ができてしまうのも無理はありません。でも、これを放置してしまうと、夫婦の距離感が開きすぎて、他に癒しを求めてしまうことにもつながりかねないんですよね。

2. 経済格差と男性の“プライド問題”

もうひとつの理由として注目されているのが、経済力の逆転です。

昔に比べて、女性が社会で活躍する場がぐっと広がった今、夫婦の間で“妻のほうが高収入”という家庭もめずらしくなくなりました。とても素晴らしいことのはずなのに、これが“男性の心”に複雑な影響を与えることもあるようです。

「男のくせに」「稼げないくせに」と言いたいわけではないのですが、男性の中には“自分の方が上でいたい”というプライドが根強くある場合も。「女性に負けた」と感じてしまうと、自己肯定感を取り戻す手段として、他の女性との関係に走ってしまうことがあるのだとか。

これ、正直、妻からしたらめちゃくちゃショックです。家庭のために頑張って働いて、家事も育児も両立して…その結果が「浮気」なんて、やりきれませんよね。でも、こうした心理が働いてしまうケース、実はかなりあるようなんです。“頼られたい、尊敬されたい”という男性側の本音が、外での恋愛にすり替わってしまう…。なんだか、とてもやるせない気持ちになります。

共働き時代、浮気するのは男性だけじゃない?

実は近年、女性側の不倫率も増加傾向にあります。

「夫が構ってくれない」「女性として見られていない」「孤独感がある」――そんな思いから、つい他の男性との関係に心が揺れてしまうという声も。

つまり、今の時代、どちらか一方だけがリスクを抱えているわけではないんですよね。

仕事、育児、家事…。心も体もすり減っていく中で、誰かに「わかってほしい」「寄り添ってほしい」と感じるのは、ある意味当然かもしれません。だからこそ、お互いが「夫婦であることを大切にしよう」という意識を持つことが大切だと、私は思っています。

ちなみに、我が家の場合はというと…

少しだけ、私の話を。

我が家も共働きで、子どもは小学生。忙しさで会話がすれ違う日もあります。でも、そんな中でも「ありがとう」「ごめんね」を言うことと、「夫婦の時間をゼロにしないこと」だけは、心がけています。

たとえば、月に1回は子どもを実家に預けて、近所のカフェでふたりだけのランチをする日を設けています。たった1時間でも、不思議とリセットされるんですよね。

そして……セックスについても、お互いに無理せず、自然体で寄り添っています。こうして書くとちょっと照れますが(笑)、やっぱりそういう部分も、夫婦としてのつながりを保つ大切な時間だなと感じています。

〜おわりに〜 夫婦の形はつくっていくもの

不倫の話題になると、どうしてもネガティブなイメージがつきまといますが、私が思うのは「誰だって寂しくなることはある」ということ。それを否定するのではなく、どう向き合い、どう防ぐかを夫婦で考えることが、何よりも大切なんじゃないかなと思います。

「最近、ちょっとすれ違ってるかも」
そう感じていたら、ぜひ今夜、パートナーと少しだけでも話してみてください。

忙しさに追われる日々の中で、ほんの一言の「ありがとう」が、ふたりをもう一度近づけてくれるはずです。

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